170人会議終了後に行われた「170人会議の中の人」の振り返り内容を、対談形式で全4回お届けします。
4回目(最終回)は、スタッフを含めたコミュニティとしての可能性を最大化できたかについて。
これまで3つの視点で振り返ってきました。
最終回は、総合責任者であるながやんと、第4回170人会議 総合プロデューサーのあすみんが登場します。
ながやん:
第4回の振り返りです。今回もあすみん、よろしくお願いします。
あすみん:
よろしくお願いします!
ながやん:
いやー、もう4回目ですよ!
あすみん:
いい感じに積みあがってますね 。
ながやん:
ねー。今回は「スタッフを含めたコミュニティとしての可能性を最大化できたか」について、振り返っていきましょう!
あすみん:
はい!
ながやん:
何からいこうか。
今回のスタッフ(第4回170人会議)は、20名くらいかな?もっと多かった?
あすみん:
30名はいたかと!
ながやん:
すごいなあ。
あすみん:
すごいですよね、ありがたいです。
ながやん:
コミュニティとしての可能性を最大化できたか?
ずばり、どう?
あすみん:
コミュニティとしての可能性の最大化とは?は一旦置いておいても、個人的には回を重ねるごとにレベルがあがっているようには感じています。
ながやん:
たしかにね。
前回(第3回170人会議)と比べると、コミュニティの質は少し変容したような気がする。
前回は自分が中心にいたわけではないので、ちょっと説明しづらいけど。
あすみん:
たしかに質感は違ったかもしれないですね。
170人会議自体が、関わっている"1人ひとりのものになってきている"感じはあるのかな、と思います。
ながやん:
ほうほう。もうちょっとちょうだい。
あすみん:
前回の振り返りに参加してくださったせきさんのように、プレゼンター→テーブルファシリテーター→グラフィッカー(スタッフ)というような形で「170人会議」への関わり方が変容してきている人もいますし、もともとこの界隈としての繋がりはあったけど…という人がスタッフという形でより濃密に関わってくださったり。
ながやん:
なるほどねー。
あすみん:
初めましての人が今回のスタッフという機会を通して、いろんな人たちと繋がっていく姿を見て一緒にわくわくしたり。
ながやん:
もしかしたら、そろそろ役割を決めないというスタイルもあるかもねえ。
1人ひとりがどのように貢献できるかを自分で考えるスタイル。
どうかな?
あすみん:
170人会議の中で1人ひとりがどんなことを感じ、体験しているかは「スタッフ」という役割だけで分けられるものではないですよね。当然の話かもしれませんが。
1人ひとりがどのように貢献できるかを自分で考えるスタイル、については、自分が貢献できることが事前にイメージできている状態で関わる人と、関わる中で見つけていくという人もいますよね。
ながやん:
170人会議というゴールに向けて、相談、情報共有しながら、各自が必要と思うことをそれぞれやる。みたい感じで進めるのが良いかなあ、とか思うよね。
なんか1人ひとりのできることや、やりたいことがどんどん膨らんでいくような気がしている。
その可能性を最大化するためのチームの在り方、みたいなものもちゃんと考えてやっていきたい。
あすみん:
それでいうと、170人会議を形にするために「やらないといけないこと」でいっぱいになる状況は避けたいですね。
ながやん:
そうなのよ。
あすみん:
ですよねー。
私たち自身、170人会議の見方を変えていく必要があると思いました。
ながやん:
そうそう。わかる気がする。
あすみん:
170人会議をただのイベントと捉えないのであれば、そうならないための仕立て?というか、全体とそのプロセスを私たち自身が、捉えなおす必要があるかと。
ながやん:
そう考えると共生協働センター(かごしま県民交流センター内)とか、けっこう大事な気がする。
あすみん:
繋げられる感じはありますよね。
ながやん:
うん。
170人会議に関わる人たちにとって、170人会議が「やらないといけないこと」でいっぱいになってしまう状況を避けるために、それぞれのやりたいことやできることを大切にするためのコミュニケーションの場を、日常の中でどう積みあげていくか。
あすみん:
170人会議をただのイベント捉えず、当日を迎えるまでのプロセスを、例えばプレゼンターだけのサポートにフォーカスしていくのではなく、170人会議に関わる多くの人が対話と挑戦を実践できる場にする。
ながやん:
1人ひとりが自然な形でチャレンジできたり、楽しく向き合えたりするような場って感じだよね。
あすみん:
「前向きなチャレンジの場として共生協働センターが使えますよ」というPRは必要な気がしますね。
ながやん:
そだねー。
あすみん:
色んなところで対話が起こっているのはもちろん素敵だけど、その象徴的な場として開放されているのが、共生協働センターみたいな。
ながやん:
そうそう。
あすみん:
そして共生協働センターには、我々が信頼できる相談員がいる。
ながやん:
うん。
あすみん:
なんなら鹿児島県の職員さんに、相談することもできるかも。
ながやん:
実社会って、暴力に溢れてるじゃない…。
あすみん:
…ほう。突然(笑)
ながやん:
でも共生協働センターに行ったら、ぐわっとエネルギーを充電できる、みたいな場所。いいよね。
リラックスしたチェックイン(1人一言ずつ近況報告や今の気持ち・状態を伝える)→思考の整理→組み立て→一歩踏みだす、というメニュー。
あすみん:
1人でできないこともないけど、誰かとやることでよりエネルギーになったり、刺激になったり、というのはありますよね。
ながやん:
テンラボってさ、あまり個別案件を管理しないじゃない。
だけど、年間10本以上のそれなりのプロジェクトを切り盛りしてるやん。
やってることといえば、週1の丁寧めなチェックインと、たまに合宿するくらい。
あすみん:
たしかに。
ながやん:
その中でテンラボメンバーそれぞれが共感しあいながら、ミッションを意識して動くって、すごいことだと思うのね。
こういうことを会社や組織では難しいかもしれない。でも、体感できる場があってほしい。
あすみん:
いいですね、大事。
そして今でいうと共生協働センターという実際の「場」がある。
ながやん:
そうなのよ。
あすみん:
活かしたいですよねー。
ながやん:
去年、おととし、テンラボメンバーの1人が「テンラボには褒め合う文化がない。認めてもらってる感じをもてない」って言ってたことの意味がようやくわかってきた。
管理から、信頼へ。
監視から、共感へ。
そうすることが結果的に幸福に繋がるし、物事も前に進むんだなーと最近特に思うようになった。
いわゆる「ティール感」というやつだなあ。
あすみん:
ふむふむ、たしかに。
私が入った当時のテンラボとは大分違うところにいるなあ、という感覚は確実にあります。
ながやん:
いまね、ecommitの社内管理体制も、管理から信頼と委任の文化に切り替えようとしている。
なかなかタフだけど、そういう時に相談できる場があるといいなあと。
あすみん:
それは同時に1人ひとりの内側が変化していることも、とても影響してると思うんですよね。
永山さんの「意味がようやくわかってきた」というように。
ながやん:
たしかに、数年前のテンラボは完全に体育会系のゴリゴリベンチャーだったからなあ。
1人ひとりが変容していくということはあるね。
あすみん:
実際の組織に信頼や共感の文化を入れていくことはかなりタフかと思いますが、それをやろうとしてるのが1社員ではなく、役員が声をあげている意味は大きいですよね。(テンラボにはあまり役員というのはなく、限りなくフラットに近いチームですが)
かなり希望だと思うし、組織を変えようとしている人の話は多くの人が気になると思います。
組織の大きさや体制など異なる状況はあっても、扱っているのは人と人との話だったり、内側のこともあると思うと、年代とか男女とか関係なく話せる環境は大切だと思うんですよね。
ながやん:
わかる気がする。
究極的には、組織は改革しようという動きでは変わらないと思っていて、多分自分自身の変化への恐れを手放すということなんだよね。
その意味で既存のシステムを否定するアプローチをとらずに、静かに無血開城みたいな動きを起こしていくということだと思うのだけど、これってすごい勇気がいるのよね。
「あー自分はこういうことを大切にしたいんだ」みたいなことを再確認させてもらう場があるだけで、現場で頑張れるなあ、というのはやはりある。
あすみん:
170人会議から少し離れてしまったように感じますが、でも離れてはないんですよね。
170人会議もそういう大きな流れの中にあると思いますし、見える化しやすいのは170人会議という場かもしれないですが、日常的にあることがとっても大切なんですよね。
ながやん:
うん。よくわかる気がする。
ということで振り返りはここまで。 ありがとう!
あすみん:
良い時間でした!ありがとうございました!
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170人会議についての振り返りは以上です。
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